愛馬チャーミングシチー 引退


ここ6戦は勝てないまでも安定した走り。

ついに前走は2着/9番人気!!


実に同じ9番人気だった新馬戦以来の2着。

相手は弱面も走破時計は水準級でクラス脱出にメド。

優先出走権を確保したものの、調子落ちの為に権利内で出走叶わず。

しかし、ここ数戦の安定から期待は高まるばかり。


・・・と期待していたら、痛恨の屈腱炎発症で引退。

非常に残念だが、ここまでよく走ってくれた。

感謝の気持ちしかない。


思えば新馬戦も2着、最終戦も2着。そしてその貴重な2度の2着に両方立ち会えたことは馬主として最高に幸せ。

(2010年7月9日完結)

2010年5月30日立ち上げ

これ以降は6月10日に作成

●チャーミングシチーの追い切り情報(6月10日更新)

前走前 3月10日 栗東坂路 不良馬場 一杯に追う
1回
助手
4F 56.3
3F 41.3
2F 27.6
1F 計測不能



5月30日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 58.4
3F 43.5
2F 29.6
1F 15.0


6月4日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 56.1
3F 41.2
2F 27.4
1F 14.2


6月10日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 59.4
3F 43.4
2F 28.7
1F 14.9
 5月30日、15−15で追い切られました。前走2着で優先出走権を確保しながら調子が上がらずに生かすことはできませんでした。しかし、いくら優先出走権があるといっても調子が悪いのに出走して大敗していてはなんにもなりません。
 今回出走間隔も空きましたから出たいレースに出ることは可能でしょう。今回も期待します。

 6月4日、徐々にペースで上がってきました。競馬ブックによりますと体質が弱い為に再調整中とのことです。そんな馬ではなかったと思うのですが。

 6月10日、15−15で追い切られました。やはりなかなか良化が遅いようですね。とにかくいつまでも待ちます。

これ以降は6月18日に作成

●左前脚屈腱炎で引退

 6月18日に更新されましたクラブ公式HPチャーミングシチーの近況報告によりますと、我らが愛馬チャーミングシチーは左前脚の屈腱を30パーセント程度損傷し、引退するということです。

 いわゆる屈腱炎ですが、30パーセントはかなり重度の屈腱炎で残念ながら競走馬としての再起は不可能でしょう。また、1勝馬ということからも繁殖入りも厳しいと思われます。

 500万クラスでの成績も安定し、クラス突破は目の前だったたげに大変残念ですが、ここまでのコンスタントな活躍は称賛に値します。間違いなくほっさん愛馬の功労馬の1頭です。

●チャーミングシチー回顧

馬インフルエンザの影響をまともに受ける

 チャーミングシチーのデビュー戦は2007年8月19日の予定でした。小倉芝1800m。出馬確定しましたが、馬インフルエンザの流行で競馬そのものが開催中止に。あとにも先にもこの週だけが開催中止でしたから、本当に貴重な経験です。

 手当として出走確定馬1頭あたり328000円が全馬に支給されました。ごっちゃんですという感じです。

 この時の鞍上は私としてはエスポワールシチーで今は大変お世話になっている佐藤哲三騎手でしたが、結局これ以降佐藤哲三騎手がチャーミングシチーに跨ることは一度もありませんでした。23戦もしているチャーミングシチーですから、不思議な話ですよね。

仕切り直しの新馬戦は人気薄も2着

 結局、初出走に向けて目一杯に仕上げられていたチャーミングシチーでしたので、馬インフルエンザでの開催中止後、態勢を立て直し出走に至るまで1か月を要します。

 そして迎えた2007年9月9日、阪神芝1800mの混合戦に出走。鞍上は清水出美厩舎では考えづらい関東の若手のホープ・松岡正海騎手でした。マイネル軍団の馬ならありえたかも知れませんが、シチーの馬で清水出美厩舎とくれば想像し難い騎手です。しかも関西で。

 ところが、さすが松岡正海騎手。チャーミングシチーを5番手につけると直線も脚色を衰えさせずに勝ち馬から0.2秒差の2着に持ってきます。牡馬とのレースでしかも芝の中距離での2着ですから、やれ桜花賞だオークスだと思ってしまいました(笑)。

 しかし、今冷静に考えると、その時勝ったツルマルストームは人気は先行するもいまだに2勝しか上げられず、3着だったプレストンペスカも現在1000万クラスですが、中央では未勝利。地方交流戦を2勝というやや寂しい成績です。

 その時12番人気6着だったタートルベイは現在5勝。このレースは芝でしたがダートに目先を変えてからダートで5勝を上げています。

 このように、決してたいしたことのないメンバーでの2着。その後はそれを証明するかの如く芝で惨敗を繰り返します。

芝で4戦勝ち上がれずもダート替わりで優勝

 芝の新馬戦が2着だったことから、芝で計4戦戦いますが勝ち上がれず、5戦目はダートに出走します。チャーミングシチーは父がクロフネということもあり、常識的には芝よりもダートが走ると思われていました。

 しかし、チャーミングシチーは追い切りの動きからも非力で力の要るダートはどうかと思い、私は半信半疑でしたが、清水出美調教師は中京のメインに出走する有力馬に関東の横山典弘騎手に騎乗依頼を打診。珍しくGT週でもない中京に横山典弘騎手が来ることになり、同時に他2頭の同厩の馬も横山典弘騎手に手綱を任されました。その内の1頭がチャーミングシチーです。

 結局、横山典弘騎手が騎乗するメインレースの馬は敗れましたが、このチャーミングシチーは関東リーディングの中心・横山典弘騎手の絶妙な手綱さばきで優勝。断トツの1番人気馬を打ち破る見事な勝利でした。

 今、チャーミングシチーが引退するに当たり思ってみれば、優勝したのも横山典弘騎手が騎乗してくれたのもこの1回限りです。しかし、当時の能力的に未勝利脱出すらもギリギリまたは少し足りない程度の能力でしたから、本当に良い時に良い騎手に騎乗していただき勝ち上がれたことは幸運だったと思います。

その後は大敗を繰り返す

 勝ち上がってからの6戦は最高8着でいずれも力負け。祖母、母に次ぐ親子3代のオークス出走も期待されましたが、とてもそのレベルにはなく、内容的には500万クラスの勝ち上がりは絶望的だと思われました。

 そこで陣営は相手の軽い地方交流戦を選択します。2008年10月15日の笠松・交流三番叟特別は5番人気といて評価ながら一流ジョッキーの福永祐一騎手に依頼。勝ち馬から僅か0秒1差の3着で入線します。相手は軽いとはいえ、内容のある一戦でした。

 そこからまた中央に戻るわけですが、勝ち馬からは常に1秒6以上離される大敗続き。ただ、私はその中でも2009年4月26日の京都ダート1800mの1分51秒8重馬場という時計は評価していました。着は11着で勝ち馬からも2秒以上離され大敗なのですが、馬場を考えても時計は速く、これならいずれは出番がくるのではないかと考えていました。

そして復活ムード

 2009年10月18日、ここ数戦の戦績から15番人気だったチャーミングシチーですが、太宰啓介騎手に導かれ4着と掲示板を確保。次走への優先出走権も手にします。

 そこから5、7着と成績も安定し、2010年1月23日には6着ながらも勝ち馬との差は0.3秒まで縮まりました。さあ次こそはという時に競走中に転倒。その転倒ぶりから引退の文字が過りましたが、逆に次走は牡馬相手に0.2秒差の2着と500万クラス卒業に時間の問題と思われました。

思えば新馬戦も2着、最終戦も2着でした

 しかし、優先出走権を持っているチャーミングシチーはいつになっても出走しません。ずっと厩舎にはいるのですがついに優先出走権獲得後4週が過ぎ、優先出走権は消滅してしまいます。

 脚部不安が出ていたわけですが、今から思えば、やはり競走中止になったレース中の転倒で痛めたものなのでしょう。そんなガラスの脚で2着に激走したわけですから、30パーセントもの屈腱の損傷はやむを得なかったのかも知れません。

 とはいっても、年齢も年齢ですし、転倒での競走中止後長期間休養を取るわけにも行きませんし、陣営としても残酷ながら最良の選択だったのかも知れません。


 結局生涯2着は2度しかないのですが、デビュー戦と最終戦のみというのはなんだか皮肉なものです。

ほっさん厩舎の功労馬に任命

 成績こそ24戦1勝のチャーミングシチーですが、およそ2年半コンスタントに走り続け、私に大きな感動を与えてくれました。

 特に、もう限界かと思われたところから最後の2着まで復活してくれたことは言葉では言い表せない喜びです。

 過去引退した私の愛馬でここまで夢を与えてくれた馬はそんなにいません(現役馬はGT5連勝中のエスポワールシチーや特別競走3勝のステップシチー、引退馬はディヴァインシチーとダブルダンスシチーがいます)。

 ほっさん厩舎の功労馬として、その偉大な名前は永遠に語り継いでいくこととします。

 屈腱炎での引退ということで、残念ながら繁殖入りはできませんでした。チャーミングシチーとファリダットの仔を楽しみにしていたのですが、戦績も戦績ですし、仕方ありません。

 ありがとうチャーミングシチー!!
2010年5月30日立ち上げ 6月4日、10日、18日、23日、7月9日加筆
チャーミングシチーの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2010年 3月14日 第24戦 500万下 中京ダ1700m (2着/9番人気) 写真多数付き 現地観戦レポート

2010年 2月27日 第23戦 500万下 阪神ダ1800m 牝馬限定戦 (競走中止/11番人気)

2010年 1月23日 第22戦 500万下 京都ダ1800m 牝馬限定戦 (6着/9番人気)

2010年 1月 9日 第21戦 500万下 京都ダ1800m 牝馬限定戦 (7着/13番人気) 写真多数付き 現地観戦レポート

2009年11月 7日 第20戦 500万下 福島ダ1700m 牝馬限定戦 (5着/7番人気)

2009年10月18日 第19戦 500万下 京都ダ1800m (4着/15番人気)

2009年 9月24日 第18戦 JRA指定交流 長月特別 笠松ダ1800m (4着2番人気

2009年 7月26日 第17戦 足立山特別 500万 小倉芝1800m (11着/11番人気)

2009年 7月12日 第16戦 500万 阪神ダ1800m (15着/13番人気)

2009年 4月26日 第15戦 500万 京都ダ1800m (11着/13番人気)

2009年 4月 5日 第14戦 500万 阪神ダ1800m (13着/13番人気)

2008年10月25日 第13戦 500万 京都ダ1800m 牝馬限定戦 (7着/9番人気)

2008年10月15日 第12戦 JRA指定交流 三番叟特別 笠松ダ1400m (3着/5番人気)

2008年 6月 8日 第11戦 500万 中京芝1800m 牝馬限定戦 (12着/14番人気)

2008年 4月13日 第10戦 忘れな草賞 3歳オープン 阪神芝2000m 牝馬限定戦 (12着/16番人気) 写真多数付き 現地レポ 

2008年 3月23日 第9戦 3歳500万 阪神ダ1800m (8着/11番人気) 写真多数付き 現地レポ

2008年 3月 1日 第8戦 沈丁花賞 3歳500万 中京ダ1700m (8着/8番人気)

2008年 2月 2日 第7戦 つばき賞 3歳500万 京都芝1800m (12着/11番人気)

2008年 1月 6日 第6戦 福寿草特別 3歳500万 京都芝2000m (13着/14番人気) 写真多数付き 現地レポ

2007年12月15日 第5戦 2歳未勝利 中京ダ1700m 牝馬限定戦 (1着/4番人気)

2007年11月23日 第4戦 2歳未勝利 京都芝1600m 牝馬限定戦 (3着/8番人気)

2007年10月28日 第3戦 2歳未勝利 京都芝1600m 牝馬限定戦 (14着/6番人気)

2007年 9月29日 第2戦 2歳未勝利 阪神芝1400m (5着/4番人気) 写真多数付き 現地レポ

2007年 9月 9日 デビュー戦 2歳新馬(混合) 阪神芝1800m (2着/9番人気) 写真多数付き 現地レポ

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